菊屋(きくや)家住宅
所在地 山口県萩市呉服町
指定物件 主屋、本蔵、金蔵、米蔵、釜場
建設年代 主屋=明暦3年(1657年)頃、文書
特徴等 17世紀の町家主屋と豪商の屋敷構え
所有形態 (財)菊家住宅保存会
概要
萩城下の「御成道」に面して広大な屋敷地を構える菊屋家は、毛利氏の萩入城に同行した一族である。主屋は北面し、切妻造り・桟瓦葺であるが、家蔵の文書から承応元年(1652)から明暦3年にかけての建築で、桟瓦葺や軒裏の塗りこめ等は後世の改造である。内部は、右西側が通り抜け土間、土間入口のそばに井戸があり、そのそばにムコウミセがある。東側は前側にミセ、ミセの奥は畳敷きの部屋が並び、最奥は板敷きの台所、東端には来客用式台がある。土間西側の壁に窓をつけ採光している。