三木(みき)家住宅
所在地 徳島県美馬市木屋平字貢
指定物件 主屋
建設年代 17世紀中期頃
特徴等 武家の系譜を引く整形八間取り構造で、部材は釿仕上げの大規模古民家
所有形態 私有
概要
三木家住宅は徳島県の剣山山系で国道から車道を3.5km上った三木山の頂上近く標高552mにある。
三木家は阿波忌部氏の直系としての忌部氏で、歴代の践祚大嘗祭に御殿人(みあらかんど)として麁服(あらたえ)を調進しており、南北朝時代には山岳武士の頭領として大きな勢力を有し、当地にも居を構えていた。江戸期は苗字帯刀で御目見得庄屋役を務める等している。現存する三木家住宅は、その子孫の居住する住居であり、徳島県で最古の民家として、国の指定を受けた。
建物は南面し寄棟造り・茅葺・東側除く三方庇付で、平面は西側が土間で上手が改造前は2列4部屋からなる整形八間取構造である。古いにも関わらず、前面及び上手側は全て建具が入り開口となる。大黒柱がなく、柱は17cm角の釿(ちょうな)仕上げの太いものでほぼ1間毎に立ち、壁が少ない大規模な家である。保存状態がよく、中世山岳武士の系譜を引く武家の遺構として極めて価値が高い。
※外部リンク 阿波国三木館 国重要指定文化財 三木家住宅