堀江(ほりえ)家住宅
所在地 島根県雲南市吉田町民谷
指定物件 主屋
建設年代 安永3年(1774年)、オモテ鴨居ほぞ墨書
特徴等 広間型三間取の祖型を示す農家
所有形態 私有
概要
堀江家住宅は島根と広島の県境に近い、旧吉田村に所在している。堀江家は武士の出で初代清左衛門が天正2年吉田村中ノ迫に移住し、十代目其右衛門が安永年間にこの民谷の住居に移ったと伝える。
主屋は寄棟造り・茅葺で西面し、北側寄りの平入で大戸を設けている。間取りは北側のマヤ(馬屋)と広いウスニワに区切られた土間が半分を占め、土間沿の南側床上部は奥行きいっぱいの大広間があり、その南側の部屋を東西に分けてナンドとオモテを設けている。このオモテは古い形式を残しており、又大広間を確保する為の登り梁の構造は、この家の大きな特徴でもある。平成の解体修理で当初に復元され、さらに豪雪用に積雪荷重に対する構造補強として、冬は軒周りに丸太の仮設支柱が設置されるようになっている(サムネイル写真参照)。