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西岡家住宅 嬉野市

西岡(にしおか)家住宅


所在地 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲


指定物件 主屋、附属風呂・便所


建設年代 19世紀前半 弘化2年(1845年)以前


特徴等 大屋根の上の正面に破風を見せる大壁造りの商家


所有形態 私有


概要


西岡家は、長崎街道の宿場と川港として栄えた塩田津で廻船業を営んだ屈指の豪商である。建物は、旧長崎街道と旧塩田川に挟まれた敷地に街道筋に面して建てられおり、屋根は桟瓦葺のコ字型で複雑な屋根形状となっている。切妻造り平入の屋根ほぼ中央に、前後棟の妻の一部を見せる「のりこし屋根」という形式を持っている。向かって右側に表から裏に通じる土間をおき、これに沿って左側上手に部屋を並べ、さらに上手側の前端と後端に角屋を設け続き座敷としている。土間と店の間の前面は、全体が開放できるように出入り口は釣り大戸、ほかはアゲ戸にしている。なお土間には二階への荷揚口がある。江戸時代後期に於ける豪商の優れた建築意匠と生活様式を知ることが出来る質の高い町家である。


西岡家住宅 嬉野市

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