冷泉(れいぜい)家住宅
所在地 京都府京都市右京区今出川通烏丸東入ル玄武町
指定物件 座敷及び台所、御文庫、台所蔵、表門
建設年代 江戸後期 寛政2年(1790年)、棟札
特徴等 歌道を司る公家の住宅
所有形態 財団法人 冷泉家時雨亭文庫
概要
冷泉家は藤原定家の後裔で代々歌道の名門として知られた公家の家柄である。敷地は京都御所の北側にあり、元和年間(1615~24年)以降この場所に居住してきたと伝える。南面の薬医門形式の表門を入ると玄関前庭、正面に内玄関その前に目隠しの立蔀があり、右に座敷への正式な入り口である大玄関の式台がある。玄関前庭左右は塀で区切られ、左は台所に至る腕木門、右は座敷前庭に至る塀重門がある。
主屋は南面し切妻・入母屋造り・桟瓦葺(元こけら葺)で、西側の台所部と東側の座敷部からなる。台所側西の台所蔵、敷地東北隅に御文庫蔵がある。元の地に保存されている公家屋敷は冷泉家のみである。
公益財団法人冷泉家住宅は公家屋敷として唯一の遺構で「歌の家」の家として和歌会
を年中行事として守り伝えています。
冷泉家住宅は完全な姿で現存する唯一の公家屋敷で旧公家町に近世初頭以来の
土地を守り寛政2年に再建された建物とその配置構成は古き時代を忠実に守り
伝えた貴重な遺構です。
冷泉家伝来の典籍及び古文書は藤原長家 俊成、定価以来の和歌に関するもの
中心に数万点に上ります。
指定は座敷および台所
御文庫(おぶんこ)
台所蔵
表門