旧境(さかい)家住宅
所在地 熊本県玉名郡和水町江田302 肥後民家村構内
(熊本県玉名郡玉東町原倉より移築)
指定物件 主屋
建設年代 文政13年(1830年)、柱墨書
特徴等 後谷型の二つ家系の家、外壁を内転びに造る
所有形態 熊本県
概要
正面から見ると寄棟造りであるが、裏に周ると、二つの屋根があり、二つ家系の建物となっている。両者の軒先が接する谷に、瓦製の雨樋をかけて雨水を外に排水するようになっている。中に入ると瓦製の雨樋全体が見えるし、二つに分かれている小屋組みを前面で繋いで裏面に凹型の屋根を造っている。表から入ると、広い土間と、土間に沿って3室が一列に並んで、土間境は建具がなく開放的である。境家住宅の外壁は、柱に直接に造らず、柱の外側の少し離れた位置に建ち上がっており、独立した壁体となって、将棋の駒のように少し内
側に傾いている。