上時国(かみときくに)家住宅
所在地 石川県輪島市町野町南時国
指定物件 主屋、米蔵、納屋
建設年代 江戸末期(安政4年頃までに完成)
特徴等
奥能登に於ける特権的な家の住居で、手の込んだ室内造作や座敷飾・土間の豪壮な梁組等、江戸末期民家の一つの到達点を示す遺構
所有形態 私有
概要
上時国家は壇ノ浦の合戦で捕えられ、能登に流された大納言平時忠の末裔と伝えられる。中世以来奥能登地方に強大な勢力を誇った旧家で、近世には奥能登にあった幕府領の大庄屋を務めた。上時国家住宅は、天保2年(1831)頃現在地に屋敷を移し、主屋をはじめとする建物は安政4年(1857)頃までに完成したと考えられる。主屋は西面し大規模な建築で、入母屋造、茅葺の身舎周囲に桟瓦葺の庇を廻らした形式である。