石場(いしば)家住宅
所在地 青森県弘前市亀甲町
指定物件 主屋、板塀
建設年代 主屋=18世紀中頃、19世紀初め頃移築改造
特徴等 城下一の大型商家
所有形態 私有
概要
石場家は、津軽藩政時代藩内のわら工品を中心に雑貨荒物を取り扱っていた豪商であった。主屋は弘前城北口の亀甲門の前、外堀端の通りの角地にあり、規模が大きく、釿仕上げの角材や梁・指物を使用する等豪壮な構えになっており、後世の改造をかなり受けているものの、津軽地方の数少ない商家の遺構である。建物は入母屋造り二階建で妻入りの本体に座敷を東側に突出させている。屋根は緩い勾配で、元は石置の柾葺であったが現在は鉄板葺である。平面は西側に土間を背後の土蔵まで伸ばし、土間に沿って東側に二列6室の部屋があるが、この主屋部分は19世紀初め頃他から移築されたものと判明。
東に突出した座敷部分はこの時増設。建物が通りに面した南側・西側とも「こみせ」が設置されている。現在も商家として現役である。