昔々、丹波(兵庫県北部)の山奥にひとりの武士がおりました。明智光秀の「丹波攻め」に巻き込まれ、落城を余儀なくされ、命からがら広島県まで落ちていきました。
これからどうしよう・・・。残ったのは刀と槍(←盗まれましたが)。いっそ鍬くわに持ち替えて心機一転ジョブチェンジしよう!ということで、紆余曲折ありましたが努力のかいあって庄屋になりました。
華麗なるジョブチェンジから150年ほど経ち、時は天明8年(1788年)。大飢饉のさなか、
「ワシ、家を建て替えよう思うとるんじゃけど。」
ということで、村人総出で家を建て替えることになりました。
その際の、家の材料、お金の支払い、お祝いにもらった品物、工事に携わってくださった方のお名前等が記載された「普請帳(ふしんちょう)」が現在も残されています(←これだけは盗まれずに死守)。
江戸時代の家の建て替え。何人で作業したの?お金はいくらかかったの?材料はどこから持ってきたの?気になりませんか???
この普請帳に記されたものを、令和の事務員が紐解いてみたいと思います。